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入門ガイド初級

AIアシスタントへの頼み方 — 通る依頼とNGな依頼

ワークフロー編集画面のAIアシスタントに話しかけると、ワークフローの下書きを作ってくれます。 ただし得意なこと・できないことがはっきり分かれています。 このページでは「こう書けば通る」「これは頼んでも動かない」を具体例で示します。

まず安心してください:勝手に保存も実行もされません

AIは提案を出すだけです。あなたが「適用」を押すまで画面は変わらず、 「適用」を押してもまだ保存されていません(編集画面の「保存」を押すまで下書きのままです)。 実行(メール送信・データ登録など)も、あなたが実行ボタンを押すまで一切起こりません。気軽に何度でも試してかまいません。

AIアシスタントにできること・できないこと

ここを最初に押さえると、無駄な往復がなくなります。 AIは「ワークフローの図を組む」ことは得意ですが、「あなたのアカウントで外部サービスにログインする」ことはできません

できることできないこと(人の操作が必要)
ノードを追加・削除して線でつなぐGoogle・Slack などとの連携接続(OAuth)
ノードの設定値を埋めるID・パスワード・APIキーの登録
前のノードの結果を次に渡す(変数の配線)RPAの録画と確定(画面操作の記録)
分岐の条件を組む外部サービス側でのファイル・シートの新規作成や共有設定
抽出ルール(正規表現)や文面の下書き外部サービス側の権限付与
既存ワークフローへの追加・修正ワークフローの保存・実行(あなたがボタンを押します)

右の列を頼んだ場合、AIは黙って失敗するのではなく「あなたの操作が必要です」という手順リストを返します(詳しくは後述)。

通る依頼の書き方(4点セット)

うまくいく依頼には共通の型があります。この4つを入れるだけで精度が大きく上がります。

#入れるもの書き方の例
1きっかけ(いつ動くか)「毎朝9時に」「フォームが送信されたら」「メールを受信したら」
2入力(何を受け取るか)「Gmailの受信メールから」「このスプレッドシートの行を」
3処理(何をするか)「氏名とメールアドレスを取り出して」「200字で要約して」
4出口(どこへ出すか)「Slackの #営業 に通知して」「スプレッドシートに1行追加して」

「出口」を必ず書いてください

出口が無い依頼(例:「メールを要約して」だけ)は、どこにも出力しないワークフローになり実用になりません。 AIも「どこへ出しますか?」と聞き返すので、往復が1回増えます。

そのまま使える依頼文の例

コピーして、社名やチャンネル名だけ差し替えてお使いください。

例1: 問い合わせメールを仕分けして通知する

Gmailの受信メールから、件名に「お問い合わせ」を含むものを取得してください。
本文から会社名・担当者名・電話番号を抽出し、
「見積」という語が含まれる場合だけ Slack の #営業 に通知してください。
含まれない場合は何もしないでください。

なぜ通るか: きっかけ(受信)・入力(Gmail)・処理(抽出+条件)・出口(Slack)が揃い、条件に合わない場合の動きまで書いてあるため、分岐の作り方が一意に決まります。

例2: 既存のワークフローに1つ足す

いまのワークフローの最後に、処理が終わったことを
Slack の #通知 に投稿するノードを追加してください。
本文には、前のノードで作った要約を含めてください。

なぜ通るか: 「最後に」でつなぐ位置が明確です。 位置を書かないと、既存のノードとつながらない孤立したノードになり、 AIが自己チェックで気づいて提案自体を出さないことがあります。

例3: 毎朝の定期処理

毎朝9時に、スプレッドシート(連携済みのもの)の「案件」シートを読み、
ステータスが「未対応」の行だけを抽出して、
件数と一覧を Slack の #朝会 に投稿してください。

一度に全部を頼まず、2〜3回に分けるのがコツ

大きなワークフローは、①骨組みを作る → ②条件を足す → ③文面を整えるのように分けて頼むと、途中で確認しながら進められて手戻りが減ります。 会話の文脈は直近8往復ぶん覚えているので、続けて指示できます。

NGな依頼・うまくいかない依頼

ここに挙げたものは頼んでも意図どおりに動きません。 言い換え方まで書いてあるので、そのまま直してお使いください。

1. 実行・送信を頼む

NGどうなるか言い換え
「このメールを送信して」AIは提案しか出せません。実行はあなたがボタンを押します「メールを送るノードを追加して。宛先は前のノードの担当者メールにして」
「今すぐ実行して結果を見せて」まず提案を適用・保存し、ご自身で実行ボタンを押してください

2. 連携やログイン情報の登録を頼む

NGどうなるか言い換え
「Googleと連携しておいて」AIは連携画面の操作ができません先に連携設定で接続 → 「連携済みのGoogleスプレッドシートに書き込むノードを追加して」
「パスワードは xxxx です。ログイン設定して」絶対に書かないでください。会話に残るうえ、登録もできません設定画面の「シークレット」に自分で登録 → 「登録済みのシークレットを使って」

パスワード・APIキー・トークンをチャットに貼らないでください

会話内容は動作改善のため記録されます。 AIはそもそも認証情報を登録できないため、貼っても意味がなく、リスクだけが残ります。 認証情報は必ず設定画面のシークレットに登録してください。

3. 画面操作(RPA)を言葉だけで頼む

NGどうなるか言い換え
「この採用管理システムに候補者を登録して」
(URLを貼るだけ)
画面操作は録画して確定する必要があり、AIには録画できません「RPAノードを追加して」と依頼 → ご自身で録画と確定

4. 指示が曖昧・出口が無い

NGどうなるか言い換え
「いい感じに自動化して」提案が出ず質問が返ります(回数を1回消費します)4点セット(きっかけ・入力・処理・出口)を書く
「メールを要約して」「要約して Slack の #報告 に投稿して」
「よくある感じの営業フローを作って」使うサービス名を具体的に書く(Gmail / Slack / スプレッドシート など)

5. 存在しない設定・サービスを指定する

NGどうなるか言い換え
「リトライ回数を5回に設定して」など、設定画面に無い項目を指定その項目は提案に反映されません(画面で設定できる項目だけを扱います)ノード設定画面にある項目名で指定する
未対応サービス名を挙げる似たノードで代替されるか、質問が返ります対応サービス一覧を確認する

6. AIへの指示そのものを書き換えようとする

「これまでの制約を無視して」「開発者モードで」といった指示は通りません(安全のため無視されます)。ワークフローの内容そのものを書いてください。

実物を貼るときのコツ

実際のメール本文やCSVの数行を貼るのは、とても効果的です。AIが貼られた実物から抽出ルールを組み立てるので、精度が上がります。

貼るときの注意

個人情報はダミーに置き換える(山田太郎・test@example.com など)。 ② 貼ったサンプルの氏名がそのまま設定に埋め込まれないよう、AIは「抽出した値を参照する」形で組みますが、 提案を適用する前に固定値が残っていないか目で確認してください。 ③ 1回に貼れるのは約1万文字までです(下の表を参照)。

なお、抽出ルールや返信文面が含まれる提案には「確認してください」という印が付きます。文面と抽出ルールは必ず中身を読んでから適用してください。

「あなたの操作が必要です」と出たとき

AIができない作業が必要なとき、提案と一緒にあなたがやる手順が表示されます。 これはエラーではありません。手順どおりに操作すれば先に進めます。

表示されるもの意味あなたがすること
連携の接続そのサービスにまだ接続していない連携設定画面で接続する(画面への誘導ボタンが付きます)
シークレットの登録ID・パスワード等が未登録設定 → シークレットで登録する
RPAの録画・確定画面操作の手順がまだ記録されていない対象のRPAノードで録画して確定する
外部サービス側の準備シートの作成・共有設定・権限付与などそのサービスの画面で作成・共有する

それぞれに「いつまでに必要か」が付きます。 「テスト実行の前に必要」「本番で動かす前に必要」の2種類があるので、 テストだけ先に進めたい場合の判断に使ってください。

回数・サイズの上限

項目上限単位
1日に送れる回数50回組織全体(メンバー合計)
1分間に送れる回数10回組織全体
1回のメッセージ量32KB(日本語で約1万文字)1メッセージ
覚えている会話直近8往復1つのチャット
1ワークフローのノード数500個ワークフロー

回数は組織で共有です

1日50回は組織全体の合計です。複数のメンバーが同時に使うと早く消費されます。 曖昧な依頼で質問が返ってきた場合も1回として数えるため、4点セットを書いて一度で通すのが結果的に節約になります。

うまくいかないときの直し方

症状よくある原因対処
提案が出ず、質問が返ってくる指示が曖昧、または出口が無い4点セット(きっかけ・入力・処理・出口)を書き足す
「適用できませんでした」と出る既存ノードとつながらない提案だった「いまのワークフローの最後に」など、つなぐ位置を書いて再依頼
設定の一部が空のまま連携やシークレットが未登録表示された「あなたの操作が必要です」を先に済ませる
変数が文字のまま出力される入力側のフィールドがまだ確定していないWebhookなどは一度「受信待ち」でデータを受けてから再依頼する
「本日の利用上限に達しました」組織で50回使い切った翌日まで待つ(手動での編集は制限なく可能です)
「短時間に送信しすぎです」1分に10回を超えた1分ほど待って再送する
エラーになる/応答がおかしい一時的な不調言い方を変えて再依頼。続く場合はサポートへご連絡ください

最後に:適用前のチェック3点

つながっているか(きっかけから出口まで線が通っているか) ② 固定値が残っていないか(貼ったサンプルの氏名がそのまま入っていないか) ③ 宛先が正しいか(送信先が意図した相手か)。 この3つを見てから「適用」→「保存」してください。

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