本文へスキップ
AIエージェントRPA

RPA ブラウザ自動操作ノード

AI が Web ブラウザを操作します。フォーム入力・登録・一覧の読み取りなど、人が画面でやっている操作をそのまま自動化できます。 まず AI に動かしてもらって動きを確認し、うまくいったらその手順を固定します。固定すると 2 回目以降は AI を使わずに実行するため、速く・安く動きます。

2 つの目的から選ぶ

ノードを開くと、最初にこの手順の目的を選びます。目的によって設定画面の項目が変わります。

目的向いている作業主に設定するもの
サイトを操作するフォームへの入力や登録、ボタン操作など操作開始 URL・やってほしいこと(プロンプト)
データを取る一覧や詳細ページの情報を表にまとめるやってほしいこと・取り出すデータ(読み取る項目)

あとから切り替えられます

目的はいつでも切り替えられます。切り替えても、入力済みの「やってほしいこと」や操作開始 URL はそのまま残ります。

手順を固定して速く・安くする

ノード設定の上部には、いまどの段階にいるかを示す状態表示があります。① AI で動かして確認 → ② 手順を固定 の 2 段階で進めます。

1

やってほしいことを書く

操作開始 URL と、やってほしいことを日本語で書きます。手順を番号付きで書くと精度が上がります。

2

「お試し実行」で動きを見る

実行中のブラウザ画面を見ながら、思ったとおりに動くかを確認します。うまくいかない場合は、やってほしいことを直してもう一度お試し実行します。

3

「この手順で固定する」を押す

うまく動いた実行結果の下に「この手順で固定する」ボタンが出ます。押すと「次回からこの手順で自動実行します」と表示され、固定が完了します。 設定に未保存の変更があるときは先にワークフローを保存してください。

4

2 回目以降は固定した手順で動く

状態表示が「手順を固定済み」に変わります。以降は AI を呼ばずに同じ手順をなぞるだけなので、速く・費用もほとんどかかりません。 固定した日時とステップ数も表示され、「手順を見る」から中身を確認できます。

別のデータでもそのまま使えます

やってほしいことの中に {{webhook-1.records[0].raw_data.氏名}} のような変数を書いておくと、固定した手順には変数の位置だけが記録されます。 実行のたびに最新の入力データで値が差し替わるので、応募者ごと・取引先ごとに値が変わっても 1 回固定すれば何度でも使えます。

指示を書き換えても、固定した手順は変わりません

手順を固定すると、やってほしいことの入力欄はロックされます。「プロンプトを編集する」を押せば書き換えられますが、書き換えただけでは実際の動きは変わりません。動きを変えたいときは、書き換えたあとにもう一度お試し実行して手順を固定し直してください。 指示を変えたまま固定し直していない場合は、状態表示に「プロンプトが変更されています」と警告が出ます。

固定をやめて AI 実行に戻す

状態表示の「固定を解除」から戻せます。解除すると次回からは毎回 AI が判断して操作するため、実行時間と費用が増えます。 解除前に確認画面が出て、いつ固定した手順を削除するのかが表示されます。

ATS テンプレートを使う

採用管理システム(ATS)向けには、手順が固定済みのテンプレートが用意されています。 「テンプレートから選択」で選ぶと、固定された手順ごと設定されるので、お試し実行と固定の作業は不要です。 候補者の項目を入力するだけで使えます。詳しくはATS 自動入力テンプレートの使い方を参照してください。

データを取る(一覧を表にまとめる)

目的で「データを取る」を選ぶと、取り出すデータの設定欄が表示されます。 一覧ページの各行を順にたどって、指定した項目を表として次の処理に渡せます。

設定説明
項目名読み取りたい項目の名前を入力します(例: ステータス)。「項目を追加」で必要なだけ増やせます。
必須この項目が読み取れなかったときに、その行をエラーとして扱います。
空欄でもよい項目自体はあるが値が空でもよい場合にチェックします(例: 選考が終わってステータス欄が消える行がある場合)。
実行結果から列を取り込む一度実行したあとに押すと、実際に取得できた項目名をまとめて取り込めます。手で打ち込む手間が省けます。

取得結果は表で確認できます

実行後の結果には「◯件中 ◯件を取得しました」と取得した表が表示されます。 画面に件数表示があるサイトでは「画面の件数表示と一致しています」と出るので、取りこぼしがないかをその場で確認できます。 読み取れなかった行は「3 件目の「ステータス」:必要な項目が読み取れませんでした」のように、何件目のどの項目が、なぜ読めなかったかが日本語で表示されます。

変化した行だけを次に渡す

「データを取る」では、毎回読み取った一覧を前回の実行と自動で比べて、変化した行だけを次の処理(Slack 通知・シート更新など)に渡せます。 候補者リストのステータス変化の検知などに使えます。比較用のシートを別途用意する必要はありません。

1

取り出すデータに列を設定する

まず上記の「取り出すデータ」で、読み取りたい項目を設定します。

2

各列に「鍵」と「見張る」を設定する

行を特定する鍵… どの行(誰の行)かを見分ける列。例: 氏名
変化を見張る… 変化を検知したい列。例: ステータス、次回面接予定日

同じ列に両方のチェックは付けられません(鍵の列は変化の見張り対象外)。

3

スイッチをオンにして保存する

「前回の実行と比べて、変化した行だけを次のノードに渡す」をオンにして保存します。設定はこれだけです。

実行するとどうなるか

タイミング動き
初回の実行比較の基準を作るだけで、変化の通知はありません。
2 回目以降見張っている列が前回と変わった行だけが「変化」として次のノードに渡ります。行ごとに「どの列が、何から何に変わったか」も分かります。新しく増えた行・無くなった行も検知します。
変化がない回「変化なし(今回 ◯ 件/前回 ◯ 件)」となり、変化の通知はありません。
読み取りに失敗した回一覧を最後まで取得できなかった場合は、誤った通知を防ぐため比較せずエラーで停止します。次に成功した回から通常どおり比較を再開します。

比較の基準をリセットしたいとき

ノード設定内の「比較の基準をリセット」ボタンで、覚えている前回の表を消せます。 次の実行は基準の作り直しになり、その回は変化を通知しません。 「取り出すデータ」の列や鍵・見張るの設定を変えた場合も、次の実行で自動的に基準を作り直します。

ご注意

「行を特定する鍵」が同じ値の行が 2 行以上あると、行を見分けられないためエラーで停止します(例: 同姓同名の候補者)。 その場合は鍵の列を増やして組み合わせで見分けられるようにしてください。 前回の表はこのノードが自動で保存します(直近 1 回分だけ)。

読み取りだけにする(誤更新を防ぐ)

詳細設定の「読み取りだけ」をオンにすると、ログインを除き、業務データの入力・更新・送信を行いません。 固定した手順だけを実行し、AI は使いません。読み取り専用の集計ワークフローで、誤って登録・更新してしまう事故を防げます。

  • オンにするには先に手順を固定しておく必要があります(固定した手順が無い状態ではオンにできません)。
  • 読み取りだけの間は新しく手順を記録できません。録り直すときは一度オフに戻してください。
  • 読み取り専用のテンプレートを使っている場合は、この設定がテンプレート側で固定されているため切り替えられません。

設定項目

設定項目説明必須
操作開始 URLブラウザが最初にアクセスする URL を入力します。前のノードで取得した URL を変数で使うこともできます。必須
やってほしいこと(プロンプト)ブラウザ操作の指示を日本語で書きます。「〇〇ページを開いて、△△フォームに入力し、保存してください」のように手順を書けば OK です。前のノードで取得したデータ(氏名・メールアドレスなど)を変数で埋め込めます。「動画から生成」を使うと、操作を録画した動画をアップロードして AI に手順を書かせることもできます。必須
取り出すデータ「データを取る」を選んだときに表示されます。読み取りたい項目名を追加します。データを取る場合は必須
読み取りだけログイン以外の入力・更新・送信を行いません。固定した手順のみ実行します(既定 OFF)。任意
実行方式自動(安定・低コスト)…通常はこちら。固定した手順があれば AI を使わずに実行します。毎回 AI に任せる…画面やボタンの位置が頻繁に変わるサイト向け。毎回 AI が判断するため時間と費用がかかります。任意
失敗したら AI で自動修正する固定した手順の再生が失敗したとき、AI が操作し直してその実行を完遂させます(既定 ON)。固定した手順は上書きされません。OFF にすると失敗時は停止して通知だけを行います。任意
使用モデルAI が操作を判断するときに使うモデルを選びます。迷ったら既定(推奨)のままで問題ありません。より高い精度が必要なときは高精度のモデルを選べます。固定した手順の再生では AI を使わないため、この設定は影響しません。任意
最大ターン数AI が実行できる操作の最大回数です。既定は 100(標準)。項目が多いフォームや多段のフォームでは 300〜500 を選んでください。増やすほど実行時間と費用が増えます。途中で画面が進まなくなった場合は上限に達する前に自動で中断します。任意

このノードの出力データ

フィールド内容
url操作完了時のページ URL
rpa_status成否の区分。成功したときは SUCCESS です。分岐ノードの条件に使えます。
vision_summaryAI が最終画面を見て判定した結果の要約
extracted_data追加で取得した項目(出力スキーマで定義したキー)
page_text最終画面のテキスト
page_table読み取った表(「データを取る」で取得したデータ)
execution_time_ms実行時間(ミリ秒)

処理時間について

AI に操作させる場合は、ページの読み込みや操作に応じて 30 秒〜数分かかります。最大ターン数を増やすとさらに長くなります。手順を固定したあとは大幅に速くなります。

設定例

採用管理システムにエントリーを自動登録する例

目的サイトを操作する
操作開始 URLhttps://your-app.pigeoncloud.com
やってほしいこと以下の手順でPigeonCloudの採用管理にエントリーを追加してください。 1. まずログインしてください。  - ユーザー名: {{secret:pigeoncloud.user_id}}  - パスワード: {{secret:pigeoncloud.password}} 2. ログイン後、左メニューの「採用管理」→「エントリー」をクリック。 3. 「新規追加」ボタンをクリックして新規エントリー作成画面を開く。 4. 以下のデータを入力してください(前のノードで取得した応募者情報を使用):  - 採用区分: 新卒  - 氏名(姓・名)・性別・希望職種・年齢・応募媒体・応募日  - ステータス: 選考中 5. 保存してください。 6. 詳細画面を開いて登録内容を確認し、詳細画面のURLを返してください。
実行方式自動(安定・低コスト)
最大ターン数100(標準)
出力イメージ(次のノードに渡されるデータ)

url: https://your-app.pigeoncloud.com/recruitment/entries/1234
rpa_status: SUCCESS
vision_summary:「エントリーの登録が完了し、詳細画面が表示されています」
execution_time_ms: 42381

指示の書き方のコツ

手順を番号付きリストで書く

AI が迷わず実行できるよう、操作を 1 つずつ順番に書いてください。「クリック」「入力」「保存」など具体的な動詞を使うと精度が上がります。

画面で見えている言葉で書く

ボタン名やメニュー名は、実際に画面に表示されている文字をそのまま書いてください。 画面の作り方(内部の名前など)を書く必要はありません。AI が画面を見て自分で探します。

前のノードのデータを変数で埋め込む

入力ノードや前の AI ノードで取得した氏名・メールアドレスなどを、指示の中で {{webhook-1.records[0].raw_data.氏名}} のように書くと、実行のたびに最新の値へ自動で差し替わります。 固定した手順にはこの「変数の位置」だけが記録されるので、別のデータで実行しても AI を呼ばずに動きます。

完了の見分け方を書いておく

「保存後に『登録しました』と表示されることを確認してください」のように終わったと判断する目印を書いておくと、 途中で止まったのに成功扱いになる、といった誤判定を防げます。

ログイン情報の扱い

「データを取る」の設定画面には「ログイン情報を選ぶ」ボタンがあります。 保存済みのログイン情報を選んで指示に差し込めるので、パスワードを直接書く必要はありません。

パスワードは固定した手順に残りません

指示の中で {{secret:talentio.password}} のように書いたログイン情報は、 手順を固定するときに保存内容全体を検査し、実際の値が 1 文字でも含まれていれば保存をブロックします(別の形式に変換されたものも検査対象です)。 保存された手順からパスワードが漏れることが起きない仕組みになっています。

共有されたログイン情報を使うには「利用」権限が必要です。詳しくは権限管理の完全ガイドを参照してください。

活用例

選考ステータスの変化を検知して通知

採用管理システムの候補者一覧を毎日読み取り → ステータスや面接予定日が変わった候補者だけを Slack に通知。

Web フォームへの自動入力

受け取った申込データをもとに、各サイトのフォームへ自動入力 → 完了画面を確認して登録先の URL を返す。

一覧のデータをシートに集約

複数のシステムの一覧を読み取って表にまとめ → スプレッドシートへ転記。毎朝の集計作業をなくす。

利用規約について

データの自動取得は、対象サイトの利用規約・robots.txt を遵守してください。 API が提供されているサービスでは API の利用を優先することを推奨します。

困ったときは

実行が失敗したときは、実行結果にどの操作で止まったかが日本語で表示されます。 「見出し『◯◯』を選ぶ操作で失敗しました。対象が見つかりませんでした」のように出るので、その画面が想定と違っていないかを確認してください。 サイトの画面が変わった場合は、もう一度お試し実行して手順を固定し直すと直ります。 実行結果の画面の見方は実行結果の見方を参照してください。